ベルファーレってどんなコスメ?(VCJD12)

1.エンビロン再び

もう一度エンビロンに戻りたい。なおちゃんはそう決めたのです。もちろん、コスメトークはコンサルタントの意見に従います。その中で出てきたベルファーレトライアル。今回は、ベルファーレコスメのうち使う事になった3点の成分やベルファーレのカタログからベルファーレの特徴を考えてみたいと思います。今回はゆうらく独走します。

2.関連してベルファーレ

試してみる事にしたベルファーレ製品は上の写真にあるとおりですが、
①アスタCセラムライト
②EGFセラム
③ステムブースト
の三つです。
この三つはなおちゃんが絶大な信頼を寄せるnanaさんが勧めているものです。
これが、容量がせいぜい数十mLであるのになかなか高額な製品です。

箱から出しますと、こんな感じです。

2-1.EGFセラム とろみのある透明な液体

 
油性の物質を含みますが基本は水溶液

2-2.ステムブースト とろみのある透明な液体

 
やはり油性の物質を含みますが基本は水溶液

2-3.アスタCセラムライト オレンジ色の液体

 
多くの油性の物質を含みますが基本は水溶液。
実は、アスタCセラムには通常版とライト版があります。どちらもシルバーの縞々で、通常版よりライト版の方が明るいシルバーです。ゆうらく、シルバーと言われて、ライト版を選んでしまいました。本当は通常版ほしかったんだそうです。失敗失敗。今回の試用はライト版で行ってもらいます。

テクスチャーを手の甲で確認しながら、最後のアスタCセラムライトだけは手の甲に出した後、なおちゃんに頬に塗ってもらいました。口元がほころんでいるのは気のせいかな?

3.成分をみてみた・・・

今回は、成分から製品の狙いや特徴をみる事にしました。使用感想はあらためて。

3-1.アスタCセラムライト

水、プロパンジオール(防腐・角層水分量増加保湿)、グリセリン(保湿)などの基盤となる液体成分、香料、植物エキス、防腐剤、とろとろ状態を作り出す物質、水と油を混ぜて分離しないようにする物質などを含みますが、ここではビタミンおよびビタミン誘導体に的を絞って列挙したいと思います。基本的にアスタCセラムはビタミンリッチな美容液(セラム)です。

 

アスタCに含まれるビタミンCとその誘導体成分です。

アスタ「C」と名乗っているだけに、豊富な種類のビタミンCを含みます。ビタミンCとその誘導体の狙うところは、美白効果、コラーゲン産生促進による肌の健全化などがいわれています。
以下①~⑤の5種類を含みます。

①3-グリセリルアスコルビン酸 (アミトース3GA)成和化成
成和化成の製品で、もっと高機能なものもあるのですが、こちらはコスパに優れたものです。多量に入れることが可能で、安定性の大きなビタミンC誘導体です。ビタミンC誘導体は、塗った後に分解されてビタミンCを生じるものと、分解されずにビタミンCと同様な効果を生じるものがありますが、これは前者の分解されて発揮のタイプです。だからたくさん入れられれば供給できるビタミンCも多いです。量で勝負ですかね~。

②3-O-エチルアスコルビン酸 (VCエチルエーテル)日本精化

このVCエチルというのは、ビタミンCより油性を強めながらも、さらりとした、浸透力が高いことが予想されるビタミンC誘導体です。多くあるビタミンC誘導体の中では、分子量が小さく(浸透性に期待できる)そのままでビタミンCと同様の効果をもつ(つまり速効性がある)ものとして、かなり魅力的に思います(ゆうらく気に入りました)。VCエチルは美白、抗酸化作用をうたった日本精化の製品です。
このVCエチルを含む製品を調べてみると、5年以上前からロートのオバジ、トゥヴェールのサンスクリーン、ファンケルのUVケア製品など多種にわたって成分表示にみられるのですが、なんとなく、安定性がある酸化防止剤としてビタミンCと同じように含まれているものが多いような気がします(みんな間違えてるでしょ。byゆうらく)。
それに対して、ベルファーレはVCエチルを中心となる成分として配合しているように思えます。また、VCエチルはエンビロン製品に含まれるものはないように思います。
エンビロンとベルファーレのアスタCを組み合わせる意図は、多分エンビロンでA、ベルファーレでCを取りたいからでしょう。

③アスコルビン酸 ビタミンC

ビタミンCがダイレクトに入っていることには驚きましたね!普通に水溶液にしたらすぐにダメになってしまいますから。おそらく一緒に含まれている酸化防止剤フラーレンなどの効果で分解しないのでしょう。でも、ビタミンC自体の浸透性はかなり弱いと思います。水溶性だからね。

④パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na (APPS/アプレシエ) 昭和電工
不安定なのですが、親水性リン酸Naもパルミチン酸の親油性も持っている。この油性のため皮膚浸透性は高いといわれています(真皮のアスコルビン酸量を増大させた)。
APPSは他のビタミンC誘導体と比較して皮膚浸透性および皮内アスコルビン酸量は優れているのですが、一方で製品内で徐々に加水分解されたり、低温時は水への溶解性が低下し、高温時は変色や変臭が起きたり、低温時および高温時の両方において沈殿物の析出が促進されるため、長期安定性を保つことが困難です。

⑤テトラヘキシルデカン酸アスコルビル (VCIP) 日光ケミカルズ
油性だから浸透性高く
浸透すれば美白効果(メラニン生成抑制)、ターンオーバー整える効果があると言われているが、分子量は1000を超えている。もろに油性の大きな塊が分子を大きくしていますので、そんなに簡単に浸透しないかもしれません・・・つけ心地はなかなか良いです。可能性としては、肌の表面にいる間に加水分解が進んで、イソパルミチン酸が取れるたびに分子量としては250位ずつ減りますからそれで分子量が500減ったあたりから浸透性が高くなってくるのではないでしょうか。つまり、塗ってからしばらくして浸透していくのではないかとゆうらくは勝手に想像してます。遅効性かもしれない。慌てちゃいけない(笑)。

ビタミンC成分をまとめると

①と③を除くと、どれもお高いのではないかな~と予想しています。不安定なものと安定なもの、浸透力の大きいものと緩やかなもの、高いものと安いものを組み合わせて、ビタミンCをリッチに配合するというのが、ベルファーレのアスタCセラムのスピリットだと感じました。自分でブレンドして調合できれば、VCエチルVCIPの組み合わせで作ってみたいなと思いました。ビタミンCは基本的に乾燥を呼びますから、オイルか保湿成分をリッチに入れたいところですね。

次にビタミンAとE関連物質

パルミチン酸レチノール これはビタミンA誘導体でオイル化されたレチノールエステル。加水分解されるとビタミンA(レチノール)となる。刺激の少ないビタミンA誘導体と考えていいですね。

レチノイン酸トコフェリル
ビタミンAとEとのエステルなんだが、油性だから吸収が早いとおもいきや、分子量500以上は吸収されにくいそうで、加水分解してレチノイン酸とビタミンEに分かれて効果を発揮してくれたらいいですね。レチノイン酸は刺激ありといわれます。

βーカロテン ビタミンAになる物質

ビタミンA成分のまとめ

ビタミンAに関しても安定で低刺激なものと刺激が強めなものが組み合わさっているといえましょうか。量的にはCほど多くないのではないかな。Aに関してはエンビロンなどを併用するというのはビタミンリッチを狙うなら正しい選択と思います。

アスタCセラムライトをこれから試すのに際して

というわけで、アスタCセラムライト、じつはこの記事を書いている今日からなおちゃんが使いはじめていると思います。
わたし、ゆうらくから出したミッションは、3つのパターンを試してもらう事です。
①アスタCセラムライトのみ
②ピーリングの後にアスタCセラムライト(ピーリングはエンビロン製品)
③ピーリングの後にエンビロンA製品でセラムライトとの比較
成分から見て、ベルファーレは日本製のビタミンC誘導体の長短をうまく組み合わせた調合となっていると思います。
①~③のトライで、
ビタミンCvs Aという比較
ができればいいかなと思っています。
もちろん、CもAも、そしてEもとったほうがいいんですよね(笑)。ACEは相補的であるようです。

エンビロン製品は結構Cもとれるのですが、ベルファーレはAに関してはちょっと控え目。レチノール反応を嫌っているのかもしれません。ベルファーレには強くピーリングに特化した製品がないのも腫れや赤みを回避したいとの考えかもしれません。

続いてEGFセラムとステムブーストも購入しました。これも、なおちゃんが試していきますが、成分をみると、ビタミンは中心人物ではないようです。 プラセンタやサイタイエキス、ヒト遺伝子組換オリゴペプチドなど生体抽出物は、その安全性も含めて別の機会に取り組むものではないかと、ゆうらくやや尻込みしています。以下、注目した成分のみ触れます。

3-2.EGFセラム

ダマスクバラ花水:このセラムはバラの香りですね。
プラセンタエキス:要するに、ビタミン、アミノ酸、ミネラル、酵素などからなります。
サイタイエキス:プラセンタのような生物エキスです。ビタミンやアミノ酸などを総合的に含んでいます。
スフィンゴミエリン:脂質二重膜をつくりやすい。細胞膜が幾重にも重なったような構造物をつくることが出来るようです。
ヒト遺伝子組換オリゴペプチドー1菌の遺伝子を組換えてヒトの上皮成長因子のアミノ酸配列をもつ遺伝子コードを含んだDNAをつくり、その遺伝子コードにより生成された53個のアミノ酸を連結してできた人工ペプチドである。遺伝子組み換えでつくられた短い上皮成長因子(上皮細胞を成長させる能力を持ったタンパク質)です。
アロエベラ葉エキス:多糖類ですが、外用鎮痛剤、保水剤、口腔ケア剤、エモリエント剤、皮膚コンディショニング剤(未分類)。以前の記事でも何回も触れているのですが、ゆうらくはアロエベラは妄信的に好きです。

3-3.ステムブースト

プラセンタエキス これ自体がビタミンやアミノ酸ミネラル含有
ダマスクバラ花水:バラの香り
ナイアシンアミド:ビタミンB3 ニコチン酸アミドともいう。美白、シワ改善
ハマメリス葉エキス:抗炎症作用 収れん作用 創傷治癒促進作用 シェービングクリームに入ってる。
ヒト歯髄細胞順化培養液:とうとうiPSテクノロジーが化粧品にまでも。幹細胞が作り出した培養液で再生的な効果が見込めるとの事(幹細胞自体ではありませんよ)
ヒト遺伝子組換オリゴペプチドー1:遺伝子組み換え技術から得られた上皮成長因子をもつペプチド
水溶性プロテオグリカン :鉄板の保湿成分

4.様々なビタミンC誘導体があるんだなあ~

今回、ベルファーレのアスタCセラムに含まれているビタミンCを調べていて、いろいろなコスメに含まれているビタミンC誘導体がかなりの数になることを知りました。途中、混乱しましたが、基本的におおもとのビタミンC=アスコルビン酸は水溶性で、それを油溶性の誘導体に変えたり、油溶性と同時に水溶性も高めた誘導体をつくったり、数多くの工夫がなされているのだと分かりました。組み合わせれば弱点を補いあえる。それが、アスタCの魅力のひとつではないかと思いました。中でもアスタCに含まれているVCエチル(エステル)は油溶性を持たせながら安定で小さくて浸透性が期待できるのだと思います。VCエチルは、かなり古く方コスメには用いられてきているようですが、古いものはUV対策コスメに酸化防止剤的に用いられてきたような印象を持ちました。それが、ここではビタミンCと同様の効能を期待されて多めに用いられているのだと思います。また、VCエチルはエンビロンでは用いられていない成分のようです。エンビロンとの併用という考え方もそのあたりから来るのかもしれません。あとは、なおちゃんの使用インプレッションを楽しみに待ちたいと思います。おおむね2週間ほど使い込んでもらおうと思っています。

 

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