【序…ひどく傷んだ髪のヘアケアの要はやっぱりトリートメントでいこう】
なおぴょん傷み髪再生プロジェクト・Div2として
「ひどく傷んだ髪のヘアケアの要はやっぱりトリートメントでいこう」
という事になり、
いろいろな製品をわが身を削って(にしては痩せないですが)購入しまくり、
テスターなおぴょんは文字通り【わが髪を呈して】使用中です。
今回は【DO-Sシャンプー・トリートメント】の使用レポートです。
ここまでのいきさつ
【なおぴょん傷み髪再生プロジェクト】では、
長年に渡って縮毛矯正、ブリーチ、カラーを繰り返してダメージを受けてしまっているなおぴょんの髪の毛を再生すべく、いろいろな取り組みをしてきました。
なおぴょんの髪の毛は、日常のヘアケア製品を総動員しても、おそらくは多くの皆さんの悩みでもある
*毛先のばらつき、乾燥してボサボサした箒のような見ばえ
*髪の毛同士が反発しあいまとまりのない膨張的なシルエット
*隣り合う髪の毛同士の流れる向きがバラバラでまとまり感・束感がない
というような状態にあります。
そして、多くの皆さんとも同じような状況
*カラーが抜けてくると濃くするように言われて、さらにカラーせざるを得ない。
*地毛が激しくうねっているために、年に二回程度は縮毛矯正をかけ続けている。(しかしながら耳から下は、痛みが激しく縮毛矯正自体が断られるほどである)
*もう切るしかないと何度もその淵まで行くのだがなんとか切らずに済む方法はないかと思う。
どうでしょうか。涙ながらにうなずいている方が多いのではないでしょうか。
でも、美容師さんたちの統一した意見は【傷んだ髪は元に戻らない】なのですよね。
はじめの4つの記事では、レプロナイザーとヘアビューロンを使ったヘアケアを中軸に据えたトライアルを行いました。
結果としては【ツヤツヤ・サラサラのストレートヘア】に到達はできたものの、
*髪には傷みが依然として残っていて湿気が加わることで元に戻ってしまう。
*しなやかさ・やわらかさ・まとまりのある髪には到達できない。
ここで、今更ながらですが、
傷み髪とはどんな状態をいうのかについてです。
傷んでいるとはどこがどんな状態になっているのか?
ゆうらくもなおぴょんも見たことはありませんので、あちこちから調べて思うところで簡単にです。
髪の毛の表面にはキューティクルと呼ばれるうろこのように重なった硬い膜があります。傷みの場所その1は、この表面の膜、キューティクルが損傷することです。
このキューティクルは開いたり閉じたりして、髪の毛内部への物質の出入りや働きかけの効果の多い少ないを決めるようです。損傷すれば開きっぱなしとなります。
例えば染色=カラーをかける場合は塩基性の液をかけますが、これはアルカリ性下ではキューティクルが開き髪の毛内部のタンパク質を染色しやすくできるからです。ただし、開きっぱなしという事は染色も抜けやすいです。
表面の膜に対して髪の毛の内側傷みの場所2をコルテックスといいます。ここはタンパク質から成り立っています。基本的に染色に用いる染料は、このたんぱく質とカップリング(結合)して発色します。以前、染色の薬剤1と2を混合して待っても全く発色しないという動画をお見せしましたが、酸化剤を加えても染料が結合するタンパク質がないと色は出ません。そして、カラー、ブリーチ、縮毛矯正はこのたんぱく質の損傷喪失脱離を引き起こしてしまうので髪の毛にダメージが生じるということになります。これはダメージホールなどとも呼ばれるようです。
ダメージで生じた髪質そのものを変えるには
何らかのマテリアル(物質)を加えて、髪の毛の質を変えることが必要です。
マテリアルを加えて、【髪の表面キューティクルが変わること+髪の内面コルティックスが変わること】が、
どうしても必要なのではないかと考えるようになりました。
ダメージの場所が二種類あるという事は場所によって異なるケアが必要であるかもしれません。
でも、多くの髪の毛の専門家は、【髪の毛は死滅細胞、生きていないものは自己修復しない】というものです。それはとてもよく分かります。神ではない私たちがひとの体を一部であれ作ることなど叶わぬはず(最近のiPS細胞を基にした研究はそれを叶えるものかもしれませんが)。
(このプロジェクト前半では、多くの貴重な学びがありまして、すでに知られていることばかりかもしれませんが、その後の方策を考える礎となりました)
何らかのマテリアル(物質)を加えてヘアケア。Div2へ。
わたしたちは、何かを加える事でソリューションを見つけようという極く直球的な方策を探しはじめました。
具体的にはシャンプー、トリートメント、ヘアマスク、ヘアクリーム、コンディショナー、流さないトリートメント、コンディショニングミスト、いろいろな製品があるのは皆さんご存知の通りです。
その中から、ゆうらくは成分を見ながら、なおぴょんは口コミ情報を検索して、いくつかの製品を選び出していきました。この絞り込みは星の数ほどかるヘアケア製品ですからまったく網羅的ではありませんし、客観性の弱さがあると思いましたが、
試用途中で、石鹸のアルカリ性によってなおぴょんの髪をさらにハイダメージ化してしまったゆうらくは
必死
でありました。思い出すごとに脂汗を書きながら、ネット上で製品の成分をサーチする時間が長く続きました。
【髪の表面キューティクルが変わること+髪の内面コルティックスが変わること】が必要
キューティクルの状態は、正常なキューティクルであれば、酸性の液に接触させてあげれば【閉じる】だろうと感じていました。塩基性では開き、酸性では閉じる。顕微鏡で観察したわけでもありませんから経験的に言っております。
ところが、なおぴょんの傷み髪は酸性でも思ったようにつるつる滑らかな髪の毛にならないのです。逆に塩基性での軋みひっかかりは驚くべき強さで現れます。
このキューティクルの状態を髪の毛の表面をコーティングするようなマテリアルを用いて変えようとするのが、多くのトリートメントやヘアケア製品の主目的であることもわかってきました。
おそらくほとんどのトリートメントはキューティクルの外側からのコーティングの効果でヘアケアをするもの
基本的に、ヘアケア製品が含んでいる成分は、髪の毛の外側にコーティング層をつくり、それによって傷んでいる髪の問題点を解決しようとしています。
例えば、【シリコン】入りのシャンプーはキューティクルの外側にシリコン膜をつくることによって滑らかな手触りやしなやかさを髪にあたえようとしています。
シリコンのほかに、【植物の精油】【両性界面活性剤:例えばコカミドDEA】【長鎖アルコール:例えばセテアリルアルコール】【セラミド】【アミノ酸】なども髪の毛の表面にコーティング層を作り、手触り、しなやかさ、保湿、静電気防止効果などを発揮します。
わたしたちのこのブログでも取り上げた酸リンスは、コーティング層はつくらずキューティクルの状態を変えるものではないかと考えています。
この中で特に注目したいのは水の出入りを妨げる成分
シリコンと植物の精油によって髪の毛表面にコーティング層が出来ていると、この層を通過しての湿り気の出入りが抑制されます。
シリコンコーティングしてあれば、人いきれの蒸気で満たされた電車に乗ってもセットしたヘアスタイルが崩れなくなります。
コーティングの問題点
今回の記事の後半で紹介するDO-Sシャンプーとトリートメントの美容師さんが強く指摘しているのは、この問題です。いわゆるコーティング層が取り切れないうちに次のコーティングを重ねてしまい、環境に応じて開閉して水分の出入りをコントロールしているキューティクルの働きを害してしまうという問題があるとおっしゃっています。このため【DO-Sシャンプートリートメントは日常のシャンプーでコーティングを取り除いてからトリートメント、再度コーティングをする】という考え方をしているようです。
コーティング様の物質をつくるとうたっている製品もあります
この記事をまとめている途中で、電子の力でキューティクル状の物質を傷んだキューティクルの先に作り上げるという表現のある製品もありました。静置した水溶液中でゆっくりとエージングしてやっとのことで構造を持った結晶をつくることができるという認識しかない自分にはなかなか理解しづらい理論ですが、資金に余裕が出たら実際に購入試用してみたいと考えています。
髪の毛内部のダメージホールに入り込むことを期待している成分を加えてトリートメントするもの
シルクの分解物、アミノ酸、ケラチン分解物、グリコール酸、マレイン酸、ヘマチン、などがこれにあたります。髪の毛の内側はケラチンからつくられた繊維状物質の束です。この一部がちぎれて脱離してしまったものがダメージホールです。この空洞に過剰な水が入り込むだけでも髪の状態は変わるようです(傷み髪は含むことが出来る水(自由水)の量が正常毛より多いのではないかと想像しているのですが調べる手立てがありません)。DO-Sトリートメントでは加水分解ケラチンがこの成分に相当します。
実は、【なおぴょん傷み髪再生プロジェクト】Div2では、このダメージホールに入り込む想定のヘアケア製品を中心にトライしているところです。
ひどく傷んだ髪のヘアケアはトリートメントで【DO-Sの場合】
ようやくDO-Sリポートです(^^;)



一応ですね、シャンプーの成分表が販売サイトになかったので載せときましょう。
水、ココアンホ酢酸ナトリウムヤシ油(4級アンモニウムカルボン酸分子内塩(両性界面活性剤))、C11-15 パレス‐3硫酸ナトリウムポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム(これはラウリル硫酸塩に近い強めの洗剤です。炭素鎖の途中にエーテル酸素がはいっているので環境中での分解は早いかな~。)、コカミドDEA(ヤシ油由来のRCO-N(C2OH)2 ジエタノールアミド末端の水性が非イオン性でアルコール的。親水性増粘剤、起泡材)、グリセリン、ココイルグルタミン酸TEA、ホホバ種子油 ホホバ油由来の油脂(トリグリセライド)、ステアリン酸グリコール(グリコールはエタンジオール、つまり二価アルコール、それとステアリン酸C18のエステル)、グリチルリチン酸ジカリウム(グリチルリチン酸は糖鎖状の分子からいくつかのカルボキシ基が出ていて、それの2カリウ塩である 消炎効果)、ナイアシンアミド(複素環式芳香族アミド NH2-C(=O)-C5N)、ポリクオタニウム-10(セルロースの水酸基とエタノール水酸基を脱水縮合して得られるエーテル側鎖をもつポリマー。水に溶けないセルロースを水に分散するポリマーにしたもの。増粘剤として使われる。とろみをあたえ薬剤を遺留する)、ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピ二ルン、安息香酸ナトリウム、香料とこんな感じで、まとめると【洗浄力結構強い】【シャンプーにしては油脂が入ってる(少量とお思いますが】というような特徴で、シンプルに洗浄力ありのシャンプーでしょう。油性の物質を油に溶かしだしたいという目的もありそうです。



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その後、ジョンマスターズのスタイリングミスト、トゥヴェールのローズコンディショナーを洗面器ディップするなどして、出勤日常時のケアはなんとか回復。しかし、なんとか継続して効果のある方法を探し求めていました。
そして、なおぴょんにサジェストされてDO-Sを試したのです。
2週間の試用の後で、DO-Sシャンプートリートメントのみでアウトバスは使っていません。
左フラッシュで影の髪も見えるように。右はノーフラッシュです。
髪の毛の【しなやか・やわらか・まとまり】が見られます。正直、写真をもらって僕は感動しました。隣り合う一本一本の方向が揃っているので川の流れのように髪が降りています。
おそらく、キューティクルが整えられているのだと思います。コーティングを厚くするより薄くて有効なコーティングをつくることがいいのではないかと思っています。

スチームブレーク
しかしながら、この写真を撮った後、再度蒸気を浴びたときにそれは起こりました。
髪が持っていた生のうねりが姿を現し髪の毛全体がふわふわしてしまったのです。これは写真はありません(すみません)。
おそらくは、常々はここでアウトバスコーティングをさらにかけているので、湿気を髪の中に入れない手入れが出来ているので気が付けなかったのだろうと思うのですが、「キューティクルの傷みは依然として存在するし、髪の毛内部のダメージホールに水を取り込める状態である」のだと思います。
サイドの髪の毛先などはいまだ箒のしっぽ状態です。
ここは、頑張って、つぎなる充填マテリアルを試していくことにします。
次回予告
下の写真はケラスターゼのシャンプーとフォンダンの組み合わせのファーストトライアルです。ここまでDO-Sが頑張ってくれていたからという事も考慮しなくてはいけませんが、のっけからまるで違う使い心地とのこと。
以上DO-Sインプレッションでした。ここまで読んでいただいてありがとう~。
※このあと、さらに職場事情で濃く染めなければならない状況に追い込まれ、なくなくカラーとなりました涙涙~。しかし、なんとかなるだろうと、脂汗を流した記憶を忘れず、次はケラスタ、ミルボン、オラプレと進んでいくのだぞ~。